ホオノキ
ホオノキ(朴の木)
ホオノキの薪です。
ホオノキ(朴の木)は、まな板とか和包丁の柄に使われている、柔らかくて暖かみのある木です。
また、この木の葉っぱを使った「朴葉みそ」も有名です。
巷の薪屋さんでは、ホオノキの薪は売られていません。
それは、ナラやサクラのようには火持ちがしないため、良い薪としては認められていないからです。
確かに、手に持つとわかりますが、軽いです。カロリーも低めです。
(木というのは正直で、同じ乾燥度合いならば重い方がカロリーが高いです)
しかし、ホオノキの薪はメリットがあります。それは、
●炎がやわらかく、ストーブにやさしい。
●厳冬期はいざしらず、冬の始まりや春先に家を暖めたいというときにちょうど良いです。
●炎を見ながら酒を飲みたい、くつろぎたい、家族で話しをしたい、というときに暑すぎない。
というメリットがあります。
里山にちょっと入ると、大きな葉っぱのついた木に出くわすことがあります。これがホオノキです。
一度伐っても、翌年には切り株から新芽が勢いよく出てきます。新芽が6,7本も出てきて、それが天に向かってぐんぐん伸びていきます。数年経ったら間伐(かんばつ。間引くこと)して2,3本残します。これは20〜30年経ったらまた薪にできます。地元の里山では一番生育が早い木です。
当店で意外に(?)売れている薪です。
ホオノキの炎は、穏やかで柔らかい感じで、見ていると本当に安らぎます。
スギの勢い、ケヤキの力強さとは全く違った感じ。
分かる人にはわかる、密かなファンの多い薪です。